千曲盤来余話その54「墓碑銘、平成26年、物故した指揮者達」

先日、久しぶりにモノーラルカートリッジを利用して、その音の実像の薄い印象に対して札幌音蔵にアドヴァイスを乞うた。スピーカーの間隔を広げた方がよいモノか?
それは、ナンセンス!針圧のかけ方を重めにしたらどうか?という返事だった。
さっそく、最適針圧が5,8gだったものを6,1gに加圧、修正した。
リファレンス参照にしたレコードは、ベートーヴェンのハンマークラヴィーア奏鳴曲。
ウエストミンスター盤のエゴン・ペトリによる1950年頃?モノーラル録音。
第三楽章、緩徐楽章に聴くことのできる左手メロディーラインの実体感に背筋がゾクゾクさせられてしまった。
ステレオカートリッジの昇圧トランス倍率アップによる音像の変化を体験したことにより、モノ針の印象も変わってしまった。
カール・シューリヒトが指揮したソサエティ・コンセールバトワール管弦楽団、ベートーヴェンの英雄交響曲、第二楽章の葬送行進曲1957年録音を再生した。
ガリガリっとくるコントラバスの旋律線、ティムパニー皮革の質感たっぷりに、いっそう感動を深めた。
1月20日 月、クラウディオ・アバド80才、
2月 2日 日、ゲルト・アルブレヒト78才
5月19日 月、フランツ=パウル・デッカー91才
6月11日 水、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス80才
7月13日 日、ロリン・マゼール84才
8月13日 水、フランス・ブリュッヘン79才
9月24日 水、クリストファー・ホグウッド73才
追補 
7月25日 金、テノール歌手カルロ・ベルゴンツィ 90才
8月15日 金、ソプラノ歌手リチア・アルバネーゼ105才
9月 8日 月、ソプラノ歌手マグダ・オリヴェロ 104才
みなさまの昇天に際して、魂の平安を祈念いたします。