千曲盤来余話その72「オーディオ作法、イロハのイ。微笑みながら・・・」

60年余りの人生を振り返って、今までは北極星を起点にして、ななつぼし北斗七星や、カシオペア座を中心に星空を眺めていた。
最近の、午後10時頃に眺める星空は、南を向いてオリオン座、ベテルギウスという赤星、その下にシリウスという青白色星、東上にプロキオンという冬の大三角形を確認する。
その上には、カストルとボルックス、双子座。そのあたりにジュピター木星という具合に天空の見方が変化してきたことに気がついた。
オーディオを始めてから、36年ほどの時間的経過を見て、そのポイントを振り返ってみる。
イロハのイ、壁にある電源コンセントの見方、グランドアース側とホット側。11の長い方の1、向かって左側は、アース側。マイナスなどという。
そこに差し込むプラグの見方として、プラスチックに規格が書かれている方を上にして差し込む。だから、メーカーの商標側は、下になること。
二本の線コードのメーカークレジットが印刷されている線は、基本的にホット側になる+。
RCAピンプラグのラインコード、これにも方向性があって、商標を読む方向に電気が流れるように接続する。
スピーカーケイブル、真空管など、可能なとき1950年代の製品を基準とする。真空管などは、ロングプレートのものにそろえる。
左右のスピーカーの間に、空間を確保する。
左チャンネルと、右チャンネルの中央には、センターという音像を設定する。
エラートレーベルのオーディオチェックLPレコードで、ゴーシュ、ドロアテ、サートレというアナウンスで確認できる。
レコードプレーヤーのセッティングとして、振動を遮断するのではなくて、振動を床面に伝える、アースするという感覚で、低音域の量感、音圧を獲得する。
全ては微笑みを経験するときの、実感する至福のひとときのために!