千曲盤来余話その132「シューベルトの室内楽、その楽器配置は?」

フランソワーズ・サガンの小説のタイトルに、ブラームスはお好き?がある。
札幌市を、南から北へ流れる川がある。豊平川、その左岸はどちら側になるだろうか?正解は、豊平区側!中央区は右岸にあり、豊平区は左岸である。
川の上流に向かって、左岸と右岸が決められているというわけだ。ちなみに、中央区は西側にあり、豊平区は東側、白石区は東隣で札幌音蔵はその栄通り8丁目にある。
秋になると、豊平川には鮭が遡上する。魚体は大きなもので、その泳ぎを目にすると感動的である。シューベルトには、ピアノ五重奏曲イ長調作品114D667、鱒がある。
クリーブランド弦楽四重奏団員、コントラバスにジェイムズ・ファン・デマークそしてピアノ、アルフレッド・ブレンデルはフィリップスのレコード。1977年録音。その楽器配置は、Vn、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、その奥にピアノというものだ。
盤友人、夢の配置としてVn、チェロ、コントラバス、ヴィオラ、ピアノと並べたい。
シューベルトには他に、1824年、作曲したオクテット八重奏曲ヘ長調作品166Dドイチュ番号803があり、室内楽で、珠玉の名曲である。
二年前、札幌教育音楽祭PMFで取り上げられていた。トップはライナー・キュッヘル氏。ほかにメンバーはウィーン・フィルの楽員達であった。
第一と第二Vn、ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、ホルンそしてコントラバス、チェロと弧を描いて、整列していた。クラリネットは、若い楽員で見事な演奏を披露していた。この室内楽の名曲も、楽器配置は音楽に重要な影響を果たしていると考えられる。盤友人はステージ左側に、第一Vnとチェロ、コントラバス、中央にファゴット、クラリネットそしてホルン、右側にヴィオラと第二Vnを並べたい。
これは、モノーラル録音LPを再生して、想像をくりひろげたい。
まさに夏の夜の夢である。