千曲盤来余話その55「平成26年に見た、オーディオ的深化」

オーディオに、アクセラリーがある。ラインコード、アースコード、ジャック、プラグ、スペーサーなどなど。
電源トランスというのも、供給部として重要。
めったに変更しないものにスピーカーコード。
メインアンプから、デイボンというアッティネーターを経由してプリアンプまで、ラインケーブルを、ゴッサムにした。
それらの受け口としてキャノンプラグをRCAピンプラグに換えた。
ノイマンのケイブルを、EMT仕様にしたのは、根本的変化を見せた。
最終回の逆転満塁ホームランは、昇圧トランスであった。
ピックアップの微量電流を、適正な昇圧として倍率を適合させるトランスを特注で製作してもらった。
ステレオカートリッジへの不満は、解消された。
今年一番の仰天たまげた経験は、パーツ間のアース線であった。
昇圧トランスとプリアンプ、LCRフォノイコライザーの三者に接続する。線材としては、極細、古い製品だ。
リリー・クラウスのピアノを聴いていると、メロディーラインのピアノの音がなめらかな連なりを見せている。これは驚きの経験である。
モーツァルトのピアノ音楽が一層の魅力を発揮することになる。
楽音には、基音と倍音が響いている。その倍音成分のなめらかさは、オーディオライフで永遠の追求課題である。
分かり易いソースは、バッハの無伴奏チェロ組曲のBWV1008ニ短調。アントニオ・ヤニグロのウエストミンスター盤を再生して、至福のひとときを過ごした。
今まで、LPレコードを買い求めてきて、オーディオもグレードアップすることにより、その世界は深化を、見せ始めてきたようだ。